【熱中症・夏バテ予防の重要性】
例年より長い梅雨が明け、今年も非常に厳しい暑さが日本を襲っています。昨年同様コロナ対策を取りながら夏を乗り越えるのは本当に大変です。そんな中、連日の東京オリンピックによる日本人選手の活躍にはとても勇気を与えられます。結果がすべてではないですが、満足した選手の笑顔や嬉し涙の表情を見るとこちらも感動せずにはいられません。またオリンピック以外でも先日、母校の応援のため高校野球の準々決勝を見に行きましたが、選手たちの頑張りに感動するとともにやはり想像以上に球場は暑く、日焼け対策はしていましたが体が赤くなり、昔とは違う夏の暑さの異常さを実感しました。さて、このような暑さの中で最も心配なのが日々の仕事の中で起こりうる熱中症、そして夏バテが原因となる業務への影響かもしれません。私はいくつか仕事を経験しましたが、例えば食品スーパーで働いていた時は店内の冷房や冷えたショーケースのおかげで快適ではありましたが、業務上店の外で荷受けや荷下ろしの作業が当然あるので、激しい温度差による体力の消耗や体調管理の難しさを実感しました。また日頃低い温度に慣れてしまうと家でも低い温度設定になりがちでしたので、嫁さんからは常に「かなり暑がりの人」と思われていたかもしれません。また他にも求人広告会社の営業社員として働いていた時は、歩いて外回りをしてから車に戻りエンジンをかけようとした所、たまたまお客さんから電話がかかってきて話に集中してしまったためにエンジンをかけず暑い車の中で30分ぐらい話し終わった後、体がボーっとなり同時にひどい頭痛を経験しました。それは明らかに熱中症のサインでした。営業の仕事で車を運転中はかなり涼しくしていたので外との気温との差が激しくなり、体温調節がうまく出来なかったことが原因の一つかもしれません。これらのような熱中症や夏バテは業務を非効率にするばかりでなく、作業中や運転中の怪我や事故の原因になる可能性があります。対策として睡眠不足にならない規則正しい生活と外気温との差に注意したエアコンの使用、簡単あっさりとしたものばかりではなくビタミン・ミネラルの補給を考えた栄養不足とならない食事やこまめな水分補給が当然ながら必要になります。さらに経験上ではありますが、朝礼の実施や始業前にラジオ体操をすることも重要になるかもしれません。朝礼により従業員の表情や姿勢から体調の変化や問題がないか早く気づくことができるかもしれないからです。またラジオ体操は軽い運動により体内への血液循環が活発になり、脳や身体をしっかり動かすことのできる効果や心身の切り替えをスムーズにする効果があると言われています。
この季節は誰もが体調を崩す可能性があります。しかし、個々の体調管理の徹底周知はもちろん熱中症や夏バテの悪影響を未然に防ぐための気付きや取り組みといった工夫をひとつでも実践することで厳しい夏の労働生産性低下を防ぐことができるのではないでしょうか。